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「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

11 日本は如何なってしまったの?

蹊・・・「うつ」で「ひきこもり」の3年間に、日本は如何なってしまったの?

 は。
 昨年末から一応復職したので。
 すこおし金銭的に豊かになった。
 休職中は。
 8割支給に抑えられてた給料が。
 元に戻ったから。

 でも。
 「こーむいん」の給料は。
 民間企業の8割以下ってのが「世間さまの相場」である。
 
 「人事院」なんてトコがあって。
 「民間企業」の給与を、毎年毎年、厭(あ)きもせず調べ続けてる
 その「給与水準」に応じて
 「こーむいん」給与額の「勧告」を行うのだけれど。
 
 その「勧告」に従うのも「無視」するのも
 「給料払ってる行政機関」の勝手なのだ。
 だから。
 「民間に比べて・・」
 「哀しいほど給料が安いんで、すこおしくらい上げてやればっ!」
 なんて「勧告」が・・度々「無視」されてきた

 我が家は、極貧の中。
 兄弟2人「私立」の大学に進学させた。
 共に下宿したので。
 「(一人当たり)7百万円をドブに捨てたっ!」
 と云うのが・・親父の口癖だった。
 その2人が。
 揃って「こーむいん」なんかになってしまったのだもの。
 
 だから。
 世間様の。
 碌(ろく)に働きもしない「こーむいん」が、高い給料を貰ってるっ!
 って「お怒り」・・前半部分しか当たっていない
 
 「人事院」はっ。
 民間企業の「基本給」しか調べてくんない
 そーして。
 民間企業は、「基本給」と同額の「能力給」(のーりょく給なのに・・何故「定額」なの?)なんてモン足して「給料」を払ってた
 だから。
 初任給なんて。
 民間大企業に勤めた大学同級生
 ・・半分以下だったもの。

 更に。
 十年位前から。
 「人事院」の調査対象企業
 中小企業の割合高くなった・・と聞いた。

 俗に言う「きゃりあ・かんりょう」様じゃなくって。
 その他大勢の「こーむいん」の多くもっ
 一応、大学なんてトコ卒業(で)てる

 「こーむいん」の給料はっ。
 民間企業の「基本給」部分だけなんだからっ。

 せめて。(殆どの同級生が勤めた)大企業の基本給平均にしてくれっ!

 ってのが・・一応、不満と云えば不満だった
 でも。
 「仕事量」考えりゃ・・仕方ねーか
 と云うのが「正直な感想」なんだけど。

 先日
 電車の中で。
 高校時代の同級生バッタリ会った

 は。
 関西の私立大学を出て地元大企業に勤めたのだけれど。

 「この公家野郎(くげ・やろー)がっ!」
 「テメエなんか。今まで通り、上司に尻(けつ)貸してりゃ良いんだよっ!」

 職場みーんなの前で、「直属の上司」に「真実」を告げて・・辞めた
 まぁ。
 「正直者は馬鹿をみる」と云う「稀有(けう)な例」である。・・なのか?

 その後。
 は、何回か転職を繰り返す
 だからは。
 彼と会う毎

 「このっ。厚生労働省の敵がっ!」

 と罵(ののし)ってやることにしてた。
 だって。
 「彼の失業手当」の方が、「私の給料」よりもズッと高かったのだもの!

 久し振りに会った彼は。
 スーツ同色の高そーなコート
 はっ。
 「服務規程」なんて面倒なモンがあるので、一応ネクタイは締めてるが。
 上着・・ユニクロのパーカー3,990円っ!

 「この3年は契約社員として働いてる」云う
 私は「うつ」を発症した3年前から誰とも会っていないので知らなかったのだけれど。

 一番最初の会社除いて・・一番長続きしてる
 その。
 今の彼の「給料(手取り)」はっ
 ・・18万円に満たないらしい。

 唖然とした。
 何時の間に・・「民間の給料」が、こんなに安くなったんだ?
 それじゃ。
 私が休職ん時の給料(手当?)と・・「おんなじ」じゃないか

 以前
 その特異な個性から「四国の大将」とか「再建王」とか呼ばれた故坪内寿夫・前「来島どっく」社長について読んだことがある

 1971年8月、「米国」が突然「金」と「ドル」の交換停止を宣言し、その後「変動為替相場制」に移行すると云う、所謂「ドル・ショック(ニクソン・ショック)」起こった

 「うちみたいな中小企業が、「ドル建て」のまま「契約」を続けてたらブッ潰れてる
 でも、大手の経営者は、『ドル・ショック』は専門家でさえ予想できなかったのだから、『莫大な為替差損』も仕方ないって、誰も辞めやしないし、責任なんか取りゃしない
 日本社会の上層部なんて、本当に気楽なもんだ」
 と云う「彼の談話」が書かれてた。

 「外国企業の気配が如何もオカシイ」と感じた坪内社長は、全ての造船契約を「円建て」に変更していたのだ。

 当時の日本国は、「信じられないスピード」で経済成長を続けていたので、「円」の「ドル」に対する「交換レート」が、実態と比べ非常に「安く」なっていた
 1945年に発効した「ブレトン・ウッズ体制」1ドル=360円のまま・・今の為替相場の3倍である。
 『ドル・ショック』の3ヵ月後に結ばれた「スミソニアン協定」で、「円」は1ドル=308円に切り上げられてるので、当時の「実質的な為替レート」1ドル=300円前後だったのだろう

 すこおし算数のお勉強である。
 1971年の7月1日1艘造るのに「粗利込み」10億円します
 さぁて。何ドルになるのでしょう?
 ・・・。
 当然・・「278万ドル」である。
 でも。
 これ「1ドル=360円」で計算した場合なのだ。

 当時の「日本の経済力」から推定される「実質的な為替レート」を「スミソニアン協定」後と仮定する「1ドル=308円」
 ・・「325万ドル」になる。

 つまり。
 本来ならば「325万ドル」相当の船が、「278万ドル」で買えるのだ。
 世界一の造船技術で造られた「最高の品質」で「異常に安い」日本の船飛ぶように売れた
 そーして。
 日本の造船会社にしても「278万ドル」で売れれば建造費用利益を上乗せした「10億円」が入ってくるのだから、争うように注文を受けた
 そんな中。
 未だ、現在のように「ハード・カレンシー(国際市場で他国の通貨と自由に交換が可能な通貨)」ではなかった「円」「取引・契約」したがる船主なんていない
 
 だから。
 「『ドル(建て)』で契約すれば、幾らでも受注できるのに、『円(建て)』の契約に拘り、苦戦する『坪内』は・・気が振れたのか?」
 って同業他社からは、思いっ切り「馬鹿」にされたらしい。
 まぁ。当然だと思う・・が

 そこ突然の「ドル・ショック」
 そして「スミソニアン協定」結ばれる

 1艘「10億円」で契約してた「来島どっく」には、当然10億円入ってくるが。
 1艘「278万ドル」で大量に契約してた同業他社には・・8億5千万円しか入らない
 その結果
 殆どの造船会社(「ドル建て」で契約)は、契約済みの船造れば造るほど「赤字」が出る
 なんて・・想像を絶する「為替差損」が発生することになる。

 まぁ。
 その「来島どっくグループ」も、造船不況の煽り実質的には倒産してしまったのだけれど。

 1990年代
 所謂「空白の10年」の間に。
 日本国は、世界中に所有していた資産の「90%」失った
 日経平均株価「半分以下」になった

 これは・・誰のセイなの?

 「安い給料」必死に戦後の日本を立て直した「戦中・戦後世代」
 能天気無責任「団塊の世代」「社会の中心」になってしまった
 その馬鹿さ加減のセイで。
 日本国は「莫大な資産」を失ったのだ。
 そーして。
 「団塊の世代」への「定年退職金支払」のため、日本経済は極度に疲弊し始めている

 「その無能さ」故に、「前の世代から受け継いだ膨大な資産」の殆ど失っておきながら
 厚顔(あつかましい)にも「高額な退職金」を得ようとしている。
 そーして「年金」さえも。

 いい加減にしろよっ!

 日本経済を無茶苦茶にした「団塊の世代」なんかに払う金あるんなら
 高校時代のツレのよーに
 「契約社員」なんて云われて
 「安い給料」「長時間働かされる」モン達廻すのが筋じゃねーのか?

 責任者っ。出てこいっ!

 出たきたらアンタ如何すんの?
 ・・・謝る(故「人生行路」師匠より)

※「為替差損」に関するの記述・・「如何考えてもオカシイだろっ!」考えましたので書き換えました
 「ガラパゴス大トカゲ並みの脳ミソ」とは私のことのよーです。
 


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